コラム『UN-DO(アンドゥ)』には、「運動(Undo)」と、”元に戻す””、”復旧する”、”回復する”などの意味の「undo(アンドゥ)」との2つの意味を込めています。
運動が嫌い、動くのが面倒くさい、階段は疲れるから上りたくない、ストレッチも嫌い・・。遊び目的なら歩くし動くけど、健康のために動くというのはモチベーションがあがらない。嫌い、嫌い、したくないは、あるあるなのだと思います。
特に若い世代にとっては、あって当たり前の「健康」を動機に、何かを始めることはなかなか難しいものだと思います。
運動嫌いな方や健康を運動の動機に考えられない方でも、捉え方を少し変えることで意識も変わるのではないかと思います。
例えば、趣味の道具や思い入れのある物など、自分が「大切に思う物」をどのように扱うだろうか。他にも、大事な人にもらった物や、どうしても欲しくて背伸びして買った高価な物などでも良いです。大切にしたい物や愛着のある物に対しては汚れたり劣化しないように、手入れして磨いたり「元の良い状態」のまま長く維持できるように大事に管理すると思います。
買ったばかりの電化製品や道具、機械類などであれば、間違った使い方をしないように取り扱い説明書を読んでから使うのではないでしょうか。それも「大切に使う」ことの1つです。
物持ちが良い人は、身の回りの全ての物全てに対して「良い状態」を保てるよう日常的なメンテナンスを続けています。もしも日常的なケアを怠れば物は長持ちしないでしょう。
実は、物を大事に扱うことと、自分の身体を大切に使うこととは同じことです。
物の劣化を防ぐには放ったらかしにせず「使ってあげる」必要があるように、身体の劣化を防ぐためにも「身体を使ってあげる」必要があります。適度に身体を動かしてあげることが衰えの防止になるということです。
また「物の手入れ」をして良い状態をキープするのと同じように、「身体の手入れ」をすれば持ちが良くなります。「身体の手入れ」は、ストレッチやマッサージ、筋膜リリースなどで疲れた身体をケアしてあげることを指します。
さらに、取り扱い説明書に従って物を正しく使うことを身体に置き換えると、「正しい姿勢」で「正しい歩き方」、「正しい身体の使い方」をすることになります。身体のつくりに適した姿勢で、関節や筋肉に過度の負担をかけない動き方をすることが、「身体を大切に使う」ことに繋がるということです。
日常生活の中では深く考えず身体を動かしていると思いますが、時には自分の身体を俯瞰してみる習慣も面白いです。「自分の身体は自分のもの」と思うとついつい傲慢になりやすいですが、『大事な人からのあずかり物』或いは『自分が生活するための道具』と思って扱ってみると少し意識に変化があるかもしれません。
『UN-DO(アンドゥ)』では適度に運動する大切さをお伝えしながら、今の身体の状態を回復し理想のあるべき状態へ戻すきっかけになれたらと願っています。